補聴器は周囲の人に勧められてからという方がほとんどです補聴器は自分から使おうという人は少なく、 耳鼻科の先生やご家族に勧められて 使い始めるというケースが多いです。 ご自分でも 聞こえにくくなっているのはわかるけれども、 補聴器云々というよりも、 この自分の体の変化を 受け入れられないと云う面もあるのでしょうね。 そういう私はかなりの近眼で、 寝ているときもメガネをかけながらということも 結構ありますが、 初めてメガネをかけた小学6年生の時は 素顔に自信があるというわけはないのに、 メガネをかけたり、外したりしていました。 どこか悪いところが見つかったらイヤで、 人間ドッグなんかでも歯医者さんでも、 行かずに、多少違和感を感じていても 我慢する人がいます。 それと同じように 自分の体に何か触れられたり、 新しい道具を身につけることには 人間にはもともと避けようとする心理が 働いているのでしょうね。みんなが大きな声で話してくれる補聴器についてご相談されるご家族の思いとは反対で みんなが大きな声で喋ってくれるから 補聴器なんていらないよ」とおっしゃるお客様もおられます。 それはみんなが 「私の相手になってくれるから 却ってそのほうがいい」 と深層心理もあるかもしれません。 聞こえにくいと会合に出ても 結局何を云っているのかわからないので、 参加しても面白くない。 けれども、家に帰れば、 家族が聞こえなくても 「どうしたの?」 「しんどくない」 「大丈夫?」と 声をかけてくれる。 外に出ても、聞こえにくいから 知らぬ間に身内の方に より頼るようになることもあるそうです。 そういった面からも補聴器を使うのは 早い時期がいいと思うのです。ヒヤリとする場面があります高齢者は補聴器を使ったほうがいいと思う場面に 出くわすことが度々あります。 それというのも、 道を歩いていると、 後ろからやってくる自転車に気づかずに、 おじいさんやおばあさんが、 接触しそうになっている光景を 見かけることが増えてきたのです。 様子を見ていると ベルの音にも気づいておられません。 どうしてかというと、 難聴は高い音から聞こえにくくなるのが一般的ですから、 「チリン、チリン」という高い音は ちょうど聞こえていないといったわけです。 ですので、 補聴器が必要ないと感じておられても 実際には結構危険な場面が増えていると 考えられます。 また、自転車のベル一つとっても 今の音の高さより、 低い音に変えたほうが、 高齢化社会の実情に合っているといえるかもしれませんね。難聴と認知症の関係難聴は放置すると、うつ病や認知症になりやすくなるので 聴力を補う補聴器も検討を」と呼びかけている。難聴は認知症の発症要因の一つ新オレンジプランでは 認知症発症の危険因子に 「加齢、遺伝性のもの、高血圧、糖尿病、喫煙、頭部外傷、難聴等」を 挙げており、難聴が認知症の発症要因の 一つとしています。 難聴の早期診断、早期発見、そして補聴器による聴覚補償は 認知症の発症予防につながる可能性があります。 シーメンス「家族の健康」より あおぞら補聴器補聴器は高齢化社会の道しるべ昨日の続きとして 『時宝光学新聞』 8月1日号より、以下抜粋しております。 その上で、小川教授は、 高齢化社会の中で難聴の問題にいかに早く介入し、 あるいは聞こえを補うことが重要となるとの考えを示して、 今の医療で治療できない加齢による難聴の聞こえを補うために 「一番身近にあるものは補聴器である」と指摘、 「雑音が多かった昔の補聴器と違って 最近の補聴器は性能も良くなって、 小さくなり目立たないが、 補聴器はその人の聴力に合わせることが必要で、 やはり先ず、は専門医の診断を受けるべき」としたほか、 「補聴器をつけてもすっぐによく聞こえる訳でない。 脳のトレーニングもしなければならない」ともしつつ、 「早めに聞こえを良くすることによって 認知機能を良くし、認知症を予防することにもつながる」と述べた。女性よりも男性がより認知症になりやすい昨日の続きとして 『時宝光学新聞』 8月1日号より、以下抜粋しております。 小川教授は「老いと聞こえ」の問題について 高齢期をいかに過ごすかが重要になるものの 耳は非常に早く加齢の影響を受けると指摘。 「高い音から加齢とともに衰えてくるが、 聞こえの裏側には言語の機能が関わってくる。 聞こえはコミュニケーションをとる中心の機能であり、 高齢者が難聴になると社会的に孤立する。 我々の研究室では、ある地域を対象に 聞こえとうつの関係についての コホート研究(特定の集団を対象に長期的に経過を追跡する研究手法)を 行ったところ、難聴を持っている人はとくに 男性の場合、3倍以上もうつになりやすく、女性でも2倍との結果が出た。 同じような研究はアメリカでも行われていて、 ボルチモアのジョブホプキンズ大学では 難聴と認知症との関係を調べ、 こちらでもやはり難聴の高齢者は 早い段階から認知機能が衰えることがわかっている」と述べ、 「難聴を放置すると認知症、うつを進めてしまう」ことを明らかにしている。難聴と認知症の関係についてご存知ですか?ライフネット生命会長の出口治明氏によると 人が社会を変えていくには、 本を読むか、人と出会うか、旅をすることの3つになるそうですが、 これは普段の生活にもあてはまることであって、 人が新しいことを知ろうとすると、 当人が意識をするかしないかにかかわらず、 この三種の神器のいずれかを使っているといえるかもしれません。 しかし、年齢を重ねるごとに、 読書をするにしても、 字が読みづらくなるし、 松尾芭蕉のように、「人生是旅」と 毎日実際に旅行に出かけることは、 足ばかりでなく、懐もイタむので非現実的です。 そうなると、人と会って喋ることが、 唯一の息抜きであったり、刺激を受ける機会になりますが、 それを阻害する要因に難聴があります。 会話は一方通行では成り立たないのだから、 人の話を聞く耳をもつ必要があります。 けれども、難聴になると、聞き間違いや、 その時の状況によっては、 わかっているフリをしなくてはいけない場合もあったりと 気苦労も絶えません。 しかも、聴力は年齢とともに、否応なしに低下していきます。 それだけではありません。 アメリカのジョンズ・ホプキンス大学の聴覚研究者による新研究によると、 難聴による脳機能の低下が明らかにされています。 (関連記事:日本語訳は[[こちら https://aozora-hearing.jp/info/hearinglossacceleratesbrainfunctiondeclineinolderadults]]をご覧ください) 難聴になると、 人とのコミュニケーションがとりづらくなり、 次第に孤立しがちになります。 そうすると、新しい情報が入って来なくなるので、 脳の機能にも影響が出てきます。 脳に刺激がなくなると、働きが鈍くなってくるのでしょう。 現在、補聴器が認知症を抑制する手段になり得るのか 研究が試みられています。補聴器を使うには先ず聴力測定から初めて補聴器のお店に行くときには、 事前に、知人やお友達から いろいろお聞き及びのこともあるかと思います。 期待と不安を抱いて来店される方も多いでしょうから、 今回はご来店なさった時の流れをお伝えします。 補聴器の購入にお越しの際には 先ず、最初に聴力をお測りします。 オージオメーターという機械で、 低い音から高い音まで、 どれくらい音を大きくすれば聞こえるのか、 チェックするというわけです。 それに対して、 お客様は、音が聞こえたらボタンを押していただきます。 これが、測定している私への合図となり、 それぞれの音の大きさでの 聞こえ具合が把握出来るようになります。 勿論、私はお医者さんでもないので、 お耳の診断が出来るわけではありません。 もし、耳だれなど、 お耳にトラブルがある場合は 先に耳鼻科へ足を運んでください。「聴力は30代から高い音から衰える」昨日の動画の関連記事として 『時宝光学新聞』 8月1日号より、以下抜粋しております。 難聴が認知症の危険因子であるとした 国の認知症施策推進総合戦略(新オレンジプラン)を受け、 認知症やうつ病との関連で「聞こえの問題」がクローズアップされるなか、 この問題に造詣の深い武見敬三参議院議員と 補聴器業界3団体との勉強も開かれるなどしているが、 超高齢化社会のなかで 誰にでもいずれは訪れる「老い」に対してどう向き合えば良いのか、 その答えを求めて最新情報をインターネットで届ける 健康と安心居住の動画サイト「健康寿命ドットコム」に このほど慶応義塾大学医学部耳鼻咽喉科教授の小川郁氏(医学博士)が出演、 小川教授は「聴力は30代から高い音から衰える」と題し 「加齢による聴力の衰えは完治しないので、十分耳をいたわろう。 難聴は放置すると、うつ病や認知症になりやすくなるので 聴力を補う補聴器も検討を」と呼びかけている。雑談を交えながら、現在の状況をお聞きしていきますお店へ見えたり、出張訪問でご自宅へ伺った際は ご挨拶から始まり、 雑談を交えながら、 現在困っておられることなどを お聞きします。 たとえば、 人との話が楽しめないとか、 電話が聞き取りにくい、 会社で話しかけられても、 気づかないことがある、 といったように、 困っておられる状況はさまざまです。 また、 耳の手術をなさったことがおありか、 耳だれはどうか、 雑談を交えながら 補聴器をお使いになるにあたり、 必要な事柄についてお聞きしていきます。補聴器と集音器の違い私がお客様から受ける一番の質問は 「補聴器と集音器って何が違うのですか」と云ったものです。 補聴器はまだまだ世に知られているとは云えません。 そのため、新聞広告などをご覧になって 通信販売で集音器を購入される方も多いのです。 集音器は音を大きくするモノで 雑音や食器、新聞をめくる音、 もともと大きな音までもが 大きくなって聞こえてきます。 それに対して、補聴器には 上記の欠点を補う 「調整機能」がついています こんなたとえはどうでしょうか。 「とりあえず、食べられるモノは なんでも口に詰め込もう」 (拾える音を全部拾おう)と云ったモノと、 「最近は食欲が多い、または少ないので これくらいにしておこう」 (聴力に合わせて、必要な大きさの音を選び出そう) このたとえはイマイチですが、 両者は似て非なるものだとご理解いただけたでしょうか?集音器とは補聴器とは補聴器と集音器は名前が似ています。 どうしてこのような ややこしい名前になっているかは、 わかりませんが、 同じような名前だから 同じような商品に違いない。 それだったら 価格の安いモノから始めようといった方もおられれば、 反対に高いものだから 一定の性能は保証されているだろうと、 考える方もおられることと思います。 集音器も補聴器も 生活に不便を感じておられる方が、 聞こえやすくなるようにという目的は同じです。 ただし、難聴になっている方は やみくもに音を大きくするだけでは 音が割れて聞こえることがあり、 かえって聞こえにくくなることも多いのです。 その微妙な調整を出来るのが補聴器で、 集音器は、その機能が豊富であるとはいえません。 たとえば、同じ人が 生徒の成績を上げることを目的としていても、 大勢を前にして勉強を教えた場合と、 家庭教師として生徒の家で その子の学力に合わせて勉強を教えた場合では どちらのほうが、 生徒の満足感が満たされるかという違いのようなものかもしれません。 簡単にまとめると、 個別的対応をしてもらえるというのが、 補聴器とお考えいただくとわかりやすいのではないでしょうか? よろしければ、こちらのほうもご覧ください。 補聴器は両耳にされるほうが良いです不思議なことに人間の体は 一つの機能を2か所で受け持っているところが 多いです。 思いつくままに挙げると、 目、手、足、そして耳です。 歯も上の歯と下の歯でモノを噛むことで 細かく噛み砕いたものを 胃へ運ぶ準備をしますし、 目も両方の目で見ることで、 距離感や方向感覚が出てきます。 耳にも同じことがいえ、 聞き取りの能力もアップするという 報告もなされていますが、 まだまだ日本では補聴器自体がマイナーなので、 補聴器をつけている方も それほど多くありません。 両耳装用についてみてみると アメリカでは74%に対し、 日本では12%です。 文化的なものもあるのでしょうが、 積極的に人生を楽しむには 補聴器との関わりから目を背けることは 出来ないように思います。補聴器は非課税です将来消費税率改定する際に どの商品に軽減税率が導入されるか、 政治的な論点になりますが、 補聴器はこの話題の蚊帳の外です。 それというのも補聴器の電池やパーツなどには 消費税がかかりますが、補聴器本体や修理といった 取扱いが大きな金額になるものに対しては もともと税金がかからないからです。 JAPANTRAKの 補聴器の使用による大規模なアンケート調査報告によると、補聴器には消費税がかからないことを知らない人が 全難聴者1306人のうち(内訳補聴器所有者の416人、非所有者890人)所有者は54%、非所有者のうち93%にのぼります。 つまり、補聴器には消費税がかかっていたか 知らないまま購入されている人も大勢おられますが、 一般的には消費税がかからないことを知られていないということになります。庶民からすると、税金は高くなるばかりですが、 消費税はヨーロッパ各国や先進国と比べると、 まだ高いとはいえません。 消費税は1979年に大平内閣が 一般消費税の導入を打ち出したものの、 猛烈な批判を浴びて、撤回しました。 歴代の内閣にとっては、 消費税は避けられないものの 政治的課題として重要な問題でした。中曽根内閣の売上税であっても 竹下内閣の消費税3%、橋本内閣の5%であっても、内閣が倒れることと引き換えに 主要な税収入の一つとして育ってきました。 しかし、補聴器に関しては 管理医療機器としてのカテゴリーにあり、医療には配慮される必要があるという考えで これからも非課税商品の枠内にあると予想されます。補聴器を断念されるケースもそろそろ今年を振り返る時期になりました。 数件同じような事例があり印象に残っています。 ご本人もご家族の方も、みんな補聴器をつけることには前向きだったのですが、 ご高齢のために補聴器の取り扱いが難しく断念されました。 他にも、御本人の耳の状態から、 特定の補聴器ではないと、適合しなかったのですが、 御本人がガンとして首を振らず、 御家族が困っておられました。 どの方も、もっと早い段階から補聴器を使っておられれば、 スムーズな会話ができたはずなのに、ご本人ばかりではなく、 ご家族も肩を落とされていたのが申し訳ないと感じました。 そのようなケースがありますので、 「ちょっと聞こえにくいかな?」と感じられたら そろそろ補聴器をお使いになる時期だといえます。