補聴器を買うなら、まず専門店へ。でも、その後が大事です。
補聴器を買うなら、補聴器専門店に行くべきです。これは本当のことです。
大手の補聴器専門店には、技能者が在籍していて聴力検査から調整まで一貫して対応してくれます。フォナックや、シグニア、リオネットなど、複数のメーカーを取り扱っているので、自分に合った機種を比較して選べます。試聴もできる。アフターサービスの体制も整っている。
これは出張専門でやっている私には真似できないことです。正直に言います。
では私は何のために10年間、大阪と兵庫を走り回ってきたのか。
答えは一つです。「店に来られない人がいるから」です。
補聴器が引き出しの中に眠っている理由
補聴器を買った人のなかには、しばらくして使わなくなる方がおられます。日本の補聴器所有者の中で、実際に毎日使っている人は購入者のどの程度になるでしょうか。
理由はいくつかあります。音が大きすぎる、雑音が気になる、耳が痛い、面倒くさい。
でも一番多い理由は、気軽にお店に行けないことです。
ところが足腰が弱くなってきた、免許を返納した、施設に入った、そういう方にとって「専門店に通う」ことは、だんだん難しくなっていきます。
家族が連れて行こうにも、仕事があって毎回は付き合えない。
こうして補聴器は引き出しの中に入ったまま、何年も眠り続けます。
出張専門だからできること
私がやっていることはシンプルです。伺います、それだけです。
ご自宅でも、施設でも、病院の待合室でも。大阪、兵庫、奈良、京都、どこへでも伺います。10年間そうしてきました。
自宅で調整を受けることには、専門店では得られないメリットがあります。
実際に生活している場所で聞こえを確認できます。テレビの前、台所、庭先。その方が毎日過ごす場所で「聞こえているかどうか」を一緒に確認しながら調整できます。専門店の静かな個室で測定した数値と、実際の生活音の中での聞こえ方は、必ずしも一致しないことがあります。
ご家族も同席できます。「お父さんはこういう時に聞き返すことが多い」「お母さんはテレビの音量がいつも大きくて」そういった情報が、調整の精度を上げます。
補聴器を嫌がっている方への対応も、自宅の方がうまくいくことが多いです。慣れた環境、慣れた椅子に座って、いつもと同じ家族がそばにいる。その状態で話を聞くと、専門店では頑なだった方が少しずつ心を開いてくれることがあります。
こんな方からご連絡ください
補聴器を買ったけど合わない気がする、という方。専門店に行く前に一度話を聞かせてください。買い直す前に、調整で解決できることが多くあります。
親に補聴器を買ってあげたいけど、店に連れて行けない、という家族の方。ご本人が乗り気でなくても構いません。まずご家族だけでご連絡ください。
施設に入居中だけど、補聴器の相談をしたい、という方。施設のスタッフの方を通じてご連絡いただいても対応します。
補聴器専門店に行けるなら、行った方がいいです。それが一番です。でも行けない理由がある方のために、私はいます。
出張専門補聴器「ひとっ飛び」、独立11年目の話でした。